兄弟が出来ました!狸
向って左が3年前に私が作った狸です。
右側の狸が今回の穴窯で生徒さんが作られた狸です。
粘土の配合も違えば、灰の被り方や火の走り方など、
仕上がりが随分と違います。
たぬきの置物を、最初に作り始めたのは、明治初期創業、
初代狸庵(りあん)の藤原銕造(てつぞう)氏。
京都の窯元で修行していた頃、腹鼓をしている狸の姿を見て、
タヌキのやきものを思いつき、信楽に帰郷後、タヌキの焼き物を
作り始めたのが、信楽焼たぬきの始まりと言われています。
■八相縁起
笠・・・ 思わざる悪事災難避けるため用心常に身をまもる笠
目・・・ 何事も前後左右に気を配り正しく見つむることな忘れそ
顔・・・ 世は広く互いに愛想よく暮らし真を以って務めはげまん
徳利・・ 恵まれし飲食のみにこと足利て徳はひそかに我身につけん
通・・・ 世渡りは先づ信用が第一ぞ 活動常に 四通八達
腹・・・ もの事は常に落ちつきさりながら決断力の大胆をもて
金袋・・ 金銭の宝は自由自在なる運用をなせ
尾・・・ なに事も終わりは大きくしっかりと身を立つるこそ真の幸福