楽焼

作品を取り出す瞬間。この時の窯内温度は940度

少し延期になっていました「楽焼」に昨日チャレンジしました。

まずは結果・・・

甘くはないですね。

そうやすやすとは求めているモノにはならないです。

簡単に出来るとそれはそれで出来た時の満足感も高くはないでしょう。

・・・って少し強がりの感想を言いつつ・・・

朝10時〜夜8時まで「この窯」との格闘でした。

今回は1回目のチャレンジです。

なので、・粘土3種類 ・上薬4種類を用意しました。

黒楽、赤楽、とオマケに青楽、紫楽です。

950℃で上薬が溶けるようにしています。

これがなかなか大変でした〜

まずは一番下に炭を入れて点火
やっぱ備長炭を用意しておけばよかったかな〜後悔・・・
窯下から送風機で風を窯内に送る
そして作品を置く「サヤ」のまわりから更に炭を入れる
作品を入れた状態
窯内温度:533℃
蓋上部に作品を置いて水分を飛ばす:この工程を省いた作品が悲惨な事になりました。(爆発!!!)
窯内温度842℃
色見穴から火柱





つかの間の休息にカラスのカーコが餌を求めてやって来ました。
凄い!全てキャッチしているぞ!驚
カラスの「かーこ」です。
動画ご覧ください。



窯から取り出す瞬間
籾殻の中に入れて「炭化」



そしてすぐに蓋をする。


炭化させない作品は窯出し後に数秒間放置していると真っ赤な状態から
徐々に黒味が出てくる。

赤味がなくなったら・・・




1回目:950℃まで上らず。905度で窯出しした作品。
黒楽は全く上薬が溶けずに汚い茶色になっていました。
赤楽はまずまずかな〜(しかし、上薬が少し厚い感じ)




960℃まで上昇した作品です。950℃前後で10分キープ最終窯出し時は930℃

課題がいっぱいいっぱいの1回目チャレンジでした。
昼飯タイム&カラスのカーコ餌やり以外は黙々と火との戦いでした。
はじめは恐々・・・慣れてくると大胆になってしまう“慣れ”が怖いです。
火傷しなくて良かった〜 ホッと。

また出直し・・・笑



「楽焼」とは・・・少し説明しておきますね。


「楽焼」の「楽」と言うのは「楽家」の「楽」である。
時代は安土桃山時代千利休の注文で楽長次郎が制作した茶碗が発祥です。
楽の特長である、一つ一つ「手づくね」と言う技法で成形して
一つ一つ窯で焼かれました。
茶道の普及で楽は発達し、その後に海外で紹介されて
低火度の陶器の焼成技法として知られるようになり、現在では「RAKU(ラク)]と
呼ばれて、茶碗にとどまらず自由な作品手法として全世界で好まれるようになっています。

楽美術館・・・
http://www.raku-yaki.or.jp/index.html